SAP
世界一わかりやすい SAP の教科書
「世界一わかりやすい SAP の教科書 入門編」とく著 秀和システム刊 ISBN978-4-7980-6519-9
これまで SAP システムに関わったことのない IT 技術者や企業の IT 担当者向けに書かれた入門書です。
実際に SAP システム導入に関わってきたコンサルタントの方が、主に SAP を導入するユーザー側の視点で執筆されています。SAP ERP の業務機能やシステム導入、運用方法について、企業の取引や業務と関連付けながら簡潔に解説されているので、SAP システムの全体的なイメージがつかみやすい内容になっています。
SAP 技術者やコンサルタントは、SAP の個々の機能について詳細な知識が必要なので、この本の知識だけで現場で活躍することは難しいです。しかし、初心者の方が SAP の概要を正しく理解するのに最適な教材だと思います。
情報処理
栢木先生の IT パスポート教室
「イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の令和 07 年 IT パスポート教室」栢木厚著 技術評論社刊 ISBN978-4-297-14532-3
IT パスポートは、企業の情報システム部門や実際の業務でシステムを利用している人を対象にした情報処理の資格試験で、情報技術関連の資格のなかではとても難易度が低いものです。
SAP 技術者にとって、IT パスポートの資格取得は必ずしも必要なものではありませんが、システム導入や運用の現場で関わる相手=お客様を理解するために IT パスポートの勉強が役に立つと考えています。企業の情報システム部門や業務の担当者がシステムをどのように業務に活用しているのかを IT パスポートの勉強を通じて知ることができると思います。
また、IT パスポートは、企業システムに関する様々な情報技術の概要を網羅的に学習できます。SAP 技術者、コンサルタントであっても、ハードウエアやソフトウエア、ネットワーク、データベース、セキュリティ等の情報技術の基礎知識が必要です。また、情報技術の基礎をしっかり理解した上で SAP を学習しないと、現場で使える技術や知識をしっかりと身に付けられないと思っています。
なお、IT パスポートは、SAP 技術者の取得資格としては不十分です。もし、情報処理技術者の資格を新たに取得するのならば、さらに上位の基本情報処技術者試験に挑戦することをお勧めします。
簿記
会計のことが面白いほどわかる本 会計の基本の基本編
「カラー版会計のことが面白いほどわかる本 会計の基本の基本編」天野敦之著 KADOKAWA刊 ISBN978-4-04-602731-3
SAP の技術者やコンサルタントは、企業のシステムに関わる仕事が中心です。システムを開発したり、運用したり、業務改善のコンサルティングをしたりと仕事の内容は様々ですが、いずれも企業に関わる仕事であることには変わりがありません。SAP の機能やプログラミングを勉強する前に、お客様である「企業」について理解をしておくことが大切です。
また、どんな業種や規模であっても、企業が必ず行わなければならない業務が「会計」です。また、会計業務を効率化するために多くの企業が SAP のソフトウエアやサービスを利用しています。SAP 技術者は、企業について理解するだけでなく、企業の大事な業務である会計の基礎知識も必要不可欠です。
この本では、会社の仕組みの説明から始まって、なぜ会社を経営するために会計が必要なのかが分かり易く説明されています。SAP の専門書ではありませんが、企業の経営者の視点から会計の基礎知識を学習することで、 SAP システムや SAP 技術者の役割を俯瞰して理解するのに役に立つと思います。
数字が苦手な人のための簿記超入門
「数字が苦手の人のための簿記超入門」今村正監修 ナツメ社刊 ISBN978-4-8163-5854-8
会計を記録する技術や約束事のことを「簿記」といいます。SAP は、企業の様々な取引を会計情報として記録するためのシステムなので、SAP 技術者は、一般的な会計知識だけでなく、会計を記録する手段としての簿記の知識も必要です。
この本では、簿記の仕組みから、仕訳や帳簿記入、決算等の手順が分かりやすく解説されています。この本に出てくる簿記の専門用語は、SAP システムの開発、運用の現場でも日常的に使われるものばかりです。SAP 技術者の基礎知識としてしっかり身に付けておく必要があります。
この本の内容は、商業簿記と呼ばれる初歩的なレベルです。ある程度理解できたら、商業簿記の資格試験である日商簿記3級に挑戦するのもよいかもしれません。また、すでに日商簿記3級を取得している方も、ざっとを目を通して簿記の基礎を思い出して頂きたいと思っています。
